ESXiのスナップショットの仕組みを解説します。
スナップショットを作成時は、前回のスナップショットからの差分データを、新しいスナップショットとして作成していきます。
スナップショット1の作成
下図のように、最初のスナップショット1の作成時は、デフォルトのボリュームAへの書き込みがストップして書き込み不可になります。新たにボリュームBが割り当てられて、新たにスナップショット1が作成されます。以降の書き込みはスナップショット1に行われます。(作成直後は17MBほど)
スナップショット2の作成
次にスナップショット2を作成すると、スナップショット1は書き込みがストップします。
完成したスナップショット1には、スナップショット1を作成してから、スナップショット2を作成するまでに書き込まれたデータが格納されています。
以後の書き込みはスナップショット2に対して行われます。同じ要領でスナップショットが増えていきます。
スナップショットの削除
スナップショットを削除すると、一つ前のスナップショット、またはデフォルトのボリュームにデータがマージされます。
スナップショットは新しいものから削除していき、全てのスナップショットを削除すれば、デフォルトのボリュームに全てマージされます。
バックアップをとっているわけではないため、仮に途中のスナップショットを削除してしまえば、その間の差分データは消えてしまいます。
注意点として、スナップショット作成時に毎回新しい領域がプロビジョニングされるので、
予約領域としてDISK逼迫の要因となります。不要なスナップショットはこまめな削除が必要です。
ボリューム状況は、vSphereClient画面の仮想ホスト→「サマリ」→「リソース」→「ストレージ/データストア」→データストアの参照」から確認できます。