MED値とは、自AS内のネットワーク宛のトラフィックの入り口をネイバーASに指示する値です。経路選択はMED値が小さい方を優先します。下図では、10.100.100.0/24へ到達する最適経路選択の流れを記載します。
正常時のパス選択
❶ SW1はeBGPネイバーに広報する際に、MED値50を付与します。
❶ SW2はeBGPネイバーに広報する際に、MED値100を付与します。
❷ SW3とSW4はiBGPアップデートを行い、互いの経路を交換します。
その際に、MED値50の経路を最適経路に選択します。
❸ SW3とSW4はMED値を0にリセットして、10.100.100.0/24を下に広報します。
SW1⇆SW3のリンク障害時のパス選択
❶ SW2はeBGPネイバーに広報する際に、MED値100を付与します。
❷ SW3とSW4はiBGPアップデートを行い、互いの経路を交換します。
その際に、MED値50の経路が消えたため、MED値が100の経路を最適経路に選択します。
❸ SW3とSW4はMED値を0にリセットして、10.100.100.0/24を下に広報します。