HSRP

HSRP設定まとめ

2018年10月27日


スイッチを3台使用して、以下のようなHSRP環境を構築します。

構築手順

❶L2 SW3の3ポートに同一VLANを割り振る
❷L3 SW1とL3 SW2にHSRP設定を入れる

※SW2のpriorityを小さくすることで、優先度を下げる
※preemptを設定するのは、障害復旧時などで後からグループに参加したSWでも
優先度に応じて、プライマリに遷移できるようにするため

❸PCから SW1,2のVIP宛てにPing,Telnetが通るようになる
➡︎PingはVIP,SW1のIPに疎通がとれる(SW2のIPには疎通とれない)
➡︎TelnetはVIPに接続するとActであるSW1に接続される(SW2のIPには接続できない)

主系障害時の系切り替え

PCからHSRPのVIP宛に継続してpingを打ち続け、経路障害時の通信断を計測します。
SW1を電源断した場合、SW2がVIPを引き継いでプライマリとなるまでの通信断時間は次のようになります。

断時間の目安

SW1とSW2間でHSRPのHelloパケットを3秒間隔で送受信しており、途切れてから3回でタイムアウトを迎えて系が切り替わります。
そのため3*3=9秒程度の通信断が発生します。

SW1とSW2間の渡りについて

今回のNWではL2 SW3の同一Vlan内でHSRPのHelloパケットを通すことができるので、SW1とSW2間の渡りは不要となります。
仮にSW1,SW2の対向にそれぞれ L2 SWが存在する4台構成の場合は、L2 SW側あるいはSW1⇄SW2間で渡りを作る必要があります。

・上で渡る場合(L2 SW)

・下で渡る場合(LoadBalancer等、渡りを作れない場合)

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むるし

フリーランスのインフラ系エンジニア。
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