bindでサブドメイン環境を構築する場合、サーバ構成パターンごとに設定とDNS通信の流れがどのように変化するかをまとめました。
同一ホスト上でサブドメインを構築するのか、別ホストへサブドメインを移譲するのか、
またサブドメインを切り出すサブネットが/24か、それより小さいかなどの条件で下記のように設定を変える必要があります。
正引き
同一ホストでサブドメインを構成する場合は、named.confに記載したサブドメインを直接正引きできるので、シンプルにAレコードのみが必要です。
別ホストで運用する場合は、親ゾーンファイルにサブドメイン「sub」の管轄DNSをNSレコードで定義して、そのAレコードを記載することで、別ホストへ権限移譲を行います。
ホストの対応付けは仮のCNAMEレコードでサブドメイン「sub」をつけたFQDNを指定します。
逆引き
逆引きでも同一ホストで運用する場合は、PTRレコードのみの記載で問題ありません。
別ホストで運用する場合、正引きと同じようにホストの対応付けをCNAMEで定義して、サブドメイン「3.1.10.in-addr.arpa」のNSレコードを記載します。
この際、別ホストのIPを解決するために正引きゾーンファイルも使用します。
/25(サブネット255.255.255.128)のように、サブドメインを/24以下で切り出す場合には、正引きのように名前で分割できないため、サブドメイン部分に「sub128」のような仮名を付けます。上記の例では、「129.sub128」が「10.1.3.128/25」のIPレンジに含まれる129を表しています。
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