outdoor 剱岳 登山

雨の剱岳でモンベル「ストームクルーザージャケット」を登山レビュー

2021年9月26日



行ってしまいました。

室堂から別山乗越を通るコースタイム12時間の雨の日帰りピストンとなりました。

室堂山荘を3:40に出発しました。
辺りは真っ暗でヘッドライトの灯だけを頼りに進みます。
序盤から既に小雨が降ったり止んだりしていました。

5:00 雷鳥平から剱御前小舎に到着
普通の登山道でしたが、視界が悪いなかひたすら別山を登るのはかなり疲れました。
そのまま剱山荘へ向けて歩き始めましたが、この辺りでようやく夜が開け始め、
ライトがなくても見渡せるようになります。

劔御前の斜面を過ぎると、道はこれまでと変わってガレ場となり、
万年雪や雲に隠れた剱岳と周辺の山々の幻想的な光景に感動しました。

5:55 剱山荘に到着。
初登山なのでどこで荷物を置いて身軽になろうかと考えていましたが、
剱山荘では宿泊者しか預けられないとのことで仕方なく道中に荷物を置いて行きました。

この辺りから鎖場の始まりです。
濡れて滑りやすい岩と鎖をグローブで掴みつつ、水を含んだグローブを都度絞りながら進みます。
瞬間的に雨が止んだタイミングで虹が見れました。

一服剱と前剱を乗り越え最後に剱岳を迎えます。

7:47 鎖場No.7「平蔵の頭」では岩に打ち付けられた杭を足場にして鎖を掴んで登ります。
滑るので安全に必要以上の力で掴みます。

8:03 そして鎖場No.9「カニのタテバイ」へ到着。

途中で落ちると谷底ではありませんが、20メートルは落下するので無事では済みません。
タテバイは足をかける位置取りが今までの鎖場と比べて難しく、考えながら手をかけます。
鎖に捕まり小休憩しながら登り切ります。
後にヨコバイを通りますが、常に一定の力をかけ続けないといけないので、
タテバイの方が難度が高いと感じました。

8:47 頂上に到着します。自分以外誰もいません。周りもガスで全く見えない状態でした。

束の間の登頂を楽しんですぐに下山を開始します。

すぐに難所の鎖場No.10「カニのヨコバイ」が現れます。
最初の足がけは右足からかけることを事前に知っていたので、なんとか通過出来ました。
それでも途中でどちらの足をかけるか迷うポイントはありました。

無事に乗り越え、前剱付近で崖上に小屋があったので、一息つこうと入ったのですが、
まさか床にボットン便所用の穴(おそらく)が空いていると思わず、
思い切り足がハマってしまいました。
本行程で一番焦った瞬間ですが、足一本以外は無事でした。

下りの鎖場では、うつ伏せで鎖を片手にバックステップで下っていきますが、
岩を掴んで恐る恐る下るよりかは楽だと感じました。慣れが必要ですが。

運よく雷鳥が近くで拝めました。

一服劔を超え、荷物を回収しつつ剱山荘を通過します。

往路では剱澤小屋を通らない劔御前の斜面を通るルートできましたが、
ここで帰路を間違えて左側に進んでしまい、
剱澤小屋を通って別山乗越へ向かう遠回りとなってしまいます。

剱御前小舎に到着したころには雨で身体が冷えてしまい震えが襲ってきました。
500円のカレーヌードルを食べて多少マシになりますが、
やはり身体を動かす必要があるため、出発することに。

雷鳥平を超えて予定よりかなり遅れましたが、15:40に室堂ターミナルに到着。
16:30立山行きの最終バスには間に合い安堵しました。

全体を通して、やはり濡れた岩は滑りやすくかなりの危険度であり、鎖場を含む岩登りのシーンは一歩一歩慎重に進みました。

装備について【レビュー】モンベル「ストームクルーザージャケット」

今回特に復路での風雨が激しく、ゴアテックスのシューズやザックがかなり浸水してしまいました。
iphoneもガンガン写真を取っていたので、途中でリカバリモードになりカメラの使用が不能に。(そのままオシャカになりました)

そんな中、モンベルのレインウェア「ストームクルーザージャケット」がかなり健闘していたので紹介します。
生地が3層構造になっており、激しい雨でも防護できるというもので、行程12時間の8割強が雨でしたが、内部まで水が浸透してくることはありませんでした。
ヘルメットをかぶった上からでも無理なくフードが被れ、雨が顔に直撃することもなく、割と快適に過ごせました。

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むるし

フリーランスのインフラ系エンジニア。
備忘録で色々書いていきます。
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